クォーツガラスの進化を後方支援するメーカー直結の凄腕ディテイラー
「ガラスコートという言葉が独り歩きしはじめ、開発当初の概念にない長時間にわたる光沢や艶をうたう製品までが同列で語られ始めている。光沢とはバフ掛けなどによる磨き工程でもたらされるものであり、防汚性を高めるために開発されたコーティング剤とは関係がない。よく混同されがちですが、まずはその基本的な事実について知ってほしい」 昨今のディテイリング・シーンに対してそう警鐘を鳴らすのは、京都市にあるダブルフォアの蒔苗氏。クォーツガラスコーティングの開発段階から深く携わっており、製品成分の改良やマニュアル改定、作業ツールの改善を日々行うなど、いわば研究室的色彩を持ち合わす工房である。その氏いわく、ガラスコートをうたう製品は数多くあるが、なかには本筋とはだいぶ異なる効能を訴求する製品が存在するという。例えば、よく知る本来のガラスとは親水性であり、だからこそ防汚性に優れているわけだが、ガラス自体に光沢や艶があるはずもなく、ましてや撥水性質を持つガラスなど存在しない。今回、取材に立ち会ってくれたオアシスの松雄部長によれば、一般的自動車の塗装膜にも劣る防汚性しか保持していない製品もあるとか。ガラスコートの名の下で、いかにディテイリング製品が出回っているのかを如実に示す事柄といっていい。 ガラスコーティングの本質を知り、かつそのための技術、ノウハウをメーカーと一緒になって編み出しているプロ、ダブルフォア。ジャパンクォーツクラブの加盟店のなかには、こんな含蓄を持つファクトリーがつぶ揃っている。だとすれば、行かざるを得ない。(ル・ボラン2007年7月号流用) |